宇都宮将棋センター将棋自戦記

                                          (門屋良和)

自戦記 第3局 練習対局   

                 

               (掲載日、令和元年10月8日・火)

 

対局日 令和元年10月5日(土)持ち時間・各10分秒読み付き30秒

 

   (会場 宇都宮将棋センター)

                  

 

(先手)初段 橋本 真直 

   

(後手)五段 門屋 良和(宇都宮将棋センター)

 

 

 

 

初手からの指し手(横へ読んでいく)

▲7六歩  △3四歩  ▲6六歩  △8四歩  ▲6八飛  △8五歩  

▲7七角  △6二銀  ▲4八玉  △4二玉  ▲3八玉  △3二玉  

▲2八玉(途中図)△5二金右 ▲1八香 △5四歩 ▲1九玉 △7四歩  

▲2八銀  △4二銀  ▲7八銀  △5三銀左(第1図) 

 

 練習対局から、橋本初段が先手番です。

  

 

  橋本さんが▲6八飛と間飛車に振った後、▲2八玉(途中図)

 

移動し、穴熊囲いの含みを持たせる。

 

 私の△5二金右(舟囲い)に、▲1八香で穴熊の意志表示。

 

 △5三銀左(1図)は急戦の構え、△7五歩からの仕掛けを考えた。

 

 

1図からの指し手

 

▲6七銀 △7五歩 ▲同 歩 △6四銀 ▲7六銀 △7二飛 

 

▲6五歩 △7七角成▲同 桂△7五銀 ▲同 銀 △同 飛

  

▲6六角 (2図)

 

 

 

 1図から▲6七銀に△7五歩と早速仕掛けた。他には単に△6四銀か、

 

△7三銀から△8四銀の棒銀もある。

 

 ▲7五同歩では▲7八飛と戦いの起こった筋に寄り、以下△6四銀

 

▲8八角△7二飛(A図)で一局。

 

 

 

 本譜、▲7五同歩と取れば、2図の▲6六角まで一気に進んだ。

 

2図からの指し手

    △7六飛 ▲3九金 △5五銀 ▲8四角 △7七飛成 

▲6六銀(3図)

 

 

 

 ▲6六角(3図)の両取りに△7六飛と一つ前に進める。

 

 ここで橋本さんは、自陣の方を引き締めて▲3九金と寄ったが、

▲1一角成(B図)と香を取り馬を作って勝負だった。

 

  以下、△2二銀▲1二馬△7七飛成に▲7八飛(C図)とぶつけ、飛車を持ち駒にして先手陣へ隙あらば着手できる。

(※細かく言えば、C図でも居飛車側が良い)

 

 ▲3九金に△5五銀で角取りに打ち、▲8四角には△7七飛成で桂を取ってハッキリと居飛車側が優勢となった(桂得と竜ができる)。

 

 6六銀の竜取りで3図へ。

 

3図からの指し手

    △7四竜 ▲6二角成 △同 金 ▲5五銀 △同 歩  

▲7八飛 △7六歩(4図)  

 

 

 ▲6六銀(3図)の竜取りは、△同銀なら▲同角で、今度は▲1一角成を実現させようと思ったに違いない。

 

 私は△7四竜と引いて角取りに当てる。

 ▲7五角と引けば△7六歩(D図)と打ち、次に△7七歩成(飛車取り)▲同銀△7五竜と角が取れる。

 

 また、▲7五角と引いたとしても、▲5五銀とは銀を取ることはできない。その瞬間に△7五竜と角が取れる。

 

 

 止むを得ず▲6二角成で銀と交換をし、また、▲5五銀と銀交換をして

▲7八飛と竜にぶつけてきた。

 

 私は△7六歩(4図)で飛車交換を拒否。振り飛車側の飛車は抑えこんだ方が良い(遊び駒にさせる)。

 

4図からの指し手

▲6六銀 △5六歩 ▲7五歩 △5四竜 ▲5五銀打△5一竜  

▲5六歩 △6七角 ▲5七銀 △7八角成▲同 金 △5九飛 

                             (5図)

 

 

 

 4図から▲6六銀の守りに(△7七歩成の受け)、△5六歩が手筋。

 ▲同歩は△6七角の飛車取りから▲7九飛に△5六角成(E図)と、を作る狙い。

 

 したがって、飛車交換を甘受してきたが、△5九飛(5図)の銀取りから寄せに入る。

 

5図からの指し手

▲6八金 △7七歩成▲同 金△5七飛成 ▲6四歩 △7七竜  

▲6三歩成△同 金 ▲9五角 △7九竜 ▲5一角成△同 金  

▲8三飛 △7二銀 ▲8四飛成△5七角 ▲5四銀 △3九角成 

▲同 銀 △同 竜(投了図)  

 まで、80手で門屋五段の勝ち

 

 

 

 △5九飛(5図)の銀取りに▲6八金と守った(※▲4八銀の場合は△9九飛成と香を取って、後に△2四香から△1五桂で、2七の地点を狙う)。

 

 △7七歩成の金取りが絶好の一手、▲同金に△5七飛成と銀を取り、▲6四歩に△7七竜と金をも取る。

 

 ▲6三歩成△同金に▲9五角は竜の両取り。橋本さん期待の一手だ。

ただし、すでに駒の損が大きく、逆転には残念ながら至ってない。

 

 △7九竜▲5一角成(竜を取る)△同金に、▲8三飛と金取りに打ってきた。

 

 私は△7二銀と飛車取りに当てて受ける。▲8四飛成で▲8二飛成の銀取りなら、ここでの受けは△7一歩▲同竜△6一金打(F図)と手堅く受ける予定であった。

 

 

 本譜、△5七角の金取りで決めに行く。△3九角成から金を取り、投了図へ。投了図(△3九同竜)以下、▲2八角と守っても△3八銀(G図)と食いついて行けばよい。ここまできたら、飛車を渡しても大丈夫だ。

 橋本さん中盤で勝負手を逃したのが惜しまれた。何度も懲りずに挑戦してくださいね!

 

 

最後までご覧に頂き、誠にありがとうございました!(おわり)