宇都宮将棋センター将棋自戦記

                                          (門屋良和)

 

自戦記 第2局 第67回龍宮城戦第1部リーグ第1局   

                 

                 (掲載日、令和元年9月11日・水)

 

対局日 令和元年7月14日(日)持ち時間・各10分秒読み付き30秒

 

   (会場 宇都宮将棋センター)

                  

 

(先手)初段 橋本 真直 

   

(後手)五段 門屋 良和(宇都宮将棋センター)

 

 

 

 

初手からの指し手(横へ読んでいく)

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八銀 △6二銀  

▲5八飛(途中図) △5四歩 ▲5六歩 △4二玉 ▲4八玉  

△3二玉 ▲3八玉 △5二金右 ▲2八玉 △1四歩 ▲1六歩  

△8五歩 ▲7七角 △7四歩  ▲6七銀 △6四歩 ▲3八銀  

△6五歩(第1図) 

 

 

 

 当センター主催の将棋大会から、橋本さんが先手番となる。

  

 

  ▲5八飛(途中図)で、橋本さんは中飛車に振った。

 

 私の作戦は△7四歩で急戦を目指す。

 

 

 △6四歩に▲3八銀(片美濃囲い)では、第1図の△6五歩の仕掛けに

 

えて▲7八金(A図)が手堅ったと思う。

 

 

 

第1図からの指し手

▲6八飛 △7五歩  ▲同 歩  △6六歩  ▲7六銀  △8六歩  

▲同 歩 △6七歩成 ▲2二角成 △同 銀  (第2図)

 

 △6五歩(第1図)に、▲6八飛と寄る。戦いの起こった筋に飛車を転換するのは、振り飛車側の対応策。

 

 なお、▲6五同歩は、7七角成、同桂、8六歩、同歩、同飛(B図)で居飛車側が十分。

 

 ▲6五同歩の他には、▲5五歩、同歩、5六飛(C図)ある。

 

 本譜、▲6八飛、7五歩、同歩、6六歩に、▲7六銀とかわすのが好手。

 ▲6六同銀は、△7六歩と角取りに打たれ8八角、8六歩(D図で後手側が良い。

 

 私は△8六歩と突き捨てを入れ、▲同歩に△6七歩成で角交換を挑む。

 

 ▲2二角成、同銀(第2図)で角交換となった。

 

 

第2図からの指し手

▲6七飛  △8六飛  ▲9五角  △7六飛  ▲6二角成 (第3図)

 

  第2図から橋本さんは▲6七同飛で、と金を払う。

 

 △8六飛の銀取りには、▲9五角の両取りで勝負に出た。

 

 他には、▲8七飛(E図)と飛車をぶつける手もあった。

 △7六飛(銀を取る)に、▲8一飛成と桂を取り返して指せる。

 

 ▲6二角成と銀を取って第3図へ、△同金は▲同飛成で先手側が良くなる。

 

 第3図からの指し手

△6六歩  ▲5二馬  △6七歩成 ▲5三馬  △4二銀 ▲5四馬  △8六飛  ▲6四歩  △8九飛成 ▲5九金左   (第4図)

 

 第3図から△6六歩と打ち飛車道を止める。勢いよく、▲5二馬△6七歩成と進行。

 

 ▲5三馬では、▲4一馬、同玉、5三金(F図)の詰めろをかけたいところだが、△3二玉とかわして受かっている。

 

 ▲5九金左まで進行して第4図へ。

 

 第4図からの指し手

△5八歩  ▲4八金左 △5九歩成 ▲6三歩成 △4九と  

▲同 金  △5八と  ▲3九金  △同 竜  (投了図) 

 

 まで、58手で門屋の勝ち

 

 

 第4図、△5八歩の金取りから寄せていく。

 

 ▲4八金左に△5九歩成と、もう一枚と金を作り寄せきった。

 と金の力は非常に大きい。

 

 投了図以降は詰み。①▲3九同玉は4八金、2八玉、3九角、1八玉、

            1七飛、同桂、2八金まで。

 

          ②▲1七玉は2八角、2六玉、3五金まで。

 

 橋本さんは、中盤でE図の飛車交換を逃したのが惜しまれた。

 また、対戦しましょう。